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2005年11月上旬
潮待ちの港町 鞆の浦

 山陽道福山西ICより国道2号線、県道47号線を通り鞆(とも)の浦へ。港町だからかな・・?急に道路が狭くなり、離合の難しいくらいの路へと変化します。一気にレトロな町に迷い込んだ錯覚に陥ります。

 瀬戸内の中央に位置する鞆は内海の潮の干満の分岐線にあたるそうで、古くから寄港地として栄えました。
活魚料理鯛めし 千とせ活魚料理鯛めし 千とせ 外観
 鞆の浦はなんといっても鯛料理が昔から有名です。現在では養殖の技術も進んでおり、年間を通して美味しい鯛料理が味わえます。

 さて今回訪れたのは、弁天島の見える湾岸沿いにある「千とせ」。大きな窓が設けてあり、弁天島や仙酔島を眺めながら食事をする事ができます。

 今回のお目当ては、鯛料理♪ということで、『鯛づくし会席(2835円)』を注文。しかし、メニューを見るとどれもこれも美味しそうで。。迷ってしまいました。
千とせ 鯛づくし会席(2835円) 鯛のお刺身、鯛の煮付け、鯛の天ぷら、焼鯛、酢の物、中鉢、吸い物、茶碗蒸し、鯛めし・・・と豪華!まさに鯛づくし。様々な鯛料理を一度に味わえる会席料理です。
 鯛の身は驚くほどやわらかく、ふわっとした食感です。新鮮さが一番わかるお刺身は、ぷりぷりしており、つるっと喉越しもよく、鯛の甘みが口に広がります。
 写真は一人前ですが、女性同士なら、二人で一人前でもいいかも・・そのくらい鯛の身が沢山で、目はもっと欲しいのですが、気づいたらお腹いっぱいになってしまいます。天ぷらお吸いもの、お煮付けでも骨はほとんどとってあり、とても食べやすくなっています。
営業時間 11:30〜15:00、18:00〜21:00
日・祝日は11:30〜21:00
定休日 火曜日
場所 広島県福山市鞆町鞆552-7
電話 084−982−3165
メニュー 鯛茶漬・・・800円
鯛めし・・・1,000円
鯛造り・・・1,500円
鯛そうめん・・・1,200円より
鯛づくし会席・・・2700円

仙酔島と弁天島仙酔島と弁天島

 鞆の浦の沖に2つの小さい島が浮かんでいます。写真向かって左が、島の美しさに仙人も酔ったといういわれからついた仙酔島。無人島ですが、船で渡って観光する事もできます。右側の島は弁財天がまつられている、弁天島です。
弁天島 弁天島の伝説として・・ むかし近江の藤原正道という武士が安芸の宮島へ参拝しての帰り、この島に船を寄せた時、誤って家伝の宝刀を海に落としてしまいます。正道が刀を拾ってくれるよう土地の人に頼むと一人の若者が郷土の誇りを守るため、その大役を引き受けると申し出、海に飛び入り、刀をくわえて上がってきましたが、すでに足は鱶(ふか=大きいさめ)に喰いちぎられ、刀をわたすと息絶えてしまいました。正道はこのありさまを見て悲しみ、弁天島に十一重の石塔を建て供養したといわれます。
福禅寺対潮楼(ふくぜんじたいちょうろう)福禅寺対潮楼(ふくぜんじたいちょうろう)
史跡:朝鮮通信使遺跡・鞆福禅寺境内


 海岸山千手院福禅寺は、平安時代の天暦年間(950年頃)の創建と伝えられる真言宗の寺院です。本堂やそれに隣接する対潮楼は、江戸時代の元禄年間(1690年代)に建立されました。
高台にある対潮楼 鞆の浦は港町らしく、車同士が離合できないほど細い路地が沢山ありますが、多くは平坦です。しかし、対潮楼は写真を見ても判るように、かなり高台にあり、急な坂道を登って行きます。
客殿から見る弁天島 対潮楼の客殿です。客殿からの海の眺めは素晴らしく、大きな窓は鞆の浦の海を一望できる大パノラマビューとなっています。窓枠が額のようになって、まるで一枚の素晴らしい絵画のようです。朝鮮通信使の正使、副使、従事官等は、この景観を「日東第一形勝」と賞賛し、従事官李邦彦は「日東第一形勝」の書を残しました。左の写真上方に薄っすらと写っていますのがわかりますか?
 尺八・琴曲で有名な「春の海」は、箏曲家・宮城道雄が鞆の浦の詩情を曲にしたものと言われています。聞こえてくるようでしょう?
福禅寺対潮楼内にある調度品など また延享5年(1748年)正使洪啓禧は客殿を「対潮楼」と命名し、洪景海は、「対潮楼」の書を残しています。写真左上にある書に判りにくいかもしれませんが、「対潮楼」とあるでしょう?
 客殿には様々な調度品や書物が展示されており、当時の文化交流を垣間見る事ができます。
 ここが日本の漢学者や書家と使節との文化交流の場になっていたのですね。
拝観時間 8:00〜17:00
定休日 なし
拝観料 大人 200円
高校・中学生 150円
小学生 100円
場所 広島県福山市鞆町鞆2
電話 084-982−2705
ささやき橋ささやき橋

『<ささやき橋伝説>
応神天皇の頃、百済よりの使節の接客役、武内臣和多利と官妓、江の浦は役目を忘れ夜毎この橋で恋を語り合っていました。それが噂になり二人は海に沈められました。それから密語の橋と語り継がれています。』

 橋と言っても今は路になっており、注意して散策しなければ見落としそうでしたが、古代の悲恋が伝説として今日に語り継がれています。

太田家住宅太田家住宅・太田家住宅朝宗亭
(重要文化財・平成3年5月31日指定)

鞆七卿落遺跡

(県史跡・昭和15年2月23日指定)


 鞆の港そばに太田家住宅はあります。
 維新の夜明けも近い文久3年(1863年)8月18日、尊皇攘夷を主張する三条実美ら7人の公家は会津や薩摩などの公武合体派に追われ長州を頼って都落ちをしました。一行は、ここ旧「保命酒屋」に立ち寄り、その時、三条実美は世に有名な保命酒(竹の葉と表現)をたたえる和歌を残しました。
 世にならす
  鞆の港の竹の葉を斯(か)くて嘗(な)むるも
   珍しの世や

*広く世間に知られている有名な鞆の保命酒をこのようなかたちで口にするなんてなんと激動の世の中であることか。
太田家住宅と朝宗亭 また、保命酒蔵などで囲まれた主屋の太田家住宅と向かいの「朝宗亭」は、18世紀中頃〜19世紀初期の建物であり、共に国の重要文化財に指定されています。

 鞆の町は石畳と古風な軒の立ち並ぶ路地が沢山あります。散策していると、昔にタイムスリップをしてしまうような感覚になりますよ。昔の日本が美しくそのまま残っているという感じでしょうか。
開館時間 10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日 火曜日(祝日の場合は翌日)
年末年始(12月28日〜1月3日)
入館料 中学生以上 400円
小学生 200円
場所 広島県福山市鞆町鞆842
電話 084-982−3553
鞆の港鞆の港
 瀬戸内の中央に位置する鞆は内海の潮の干満の分岐線にあたるそうです。内海を渡航する多くの船はこの潮に乗っての航法であったので「潮待ち」をここ鞆で行いました。こうした事が多くの伝説を生み万葉に歌われ、中性から近世にかけて歴史上の舞台として度々登場したゆえんです。

 吾妹子が 見し鞆の浦の むろの木は
   常世にあれど 見し人ぞなき

*妻が見た鞆の浦のむろの木は立派に今でもあるのに、妻はもう見ることもできないんだな
 万葉集を編集した大伴家持の父・旅人が鞆の港で詠んだ歌です。
 旅人が太宰府の長官に任命され、都(京)から筑紫の地へ向かう途中に立ち寄った鞆の浦で、妻と一緒に立派なむろの木を眺めました。太宰府へ赴任して間も無く、最愛の妻を病気で亡くなります。赴任して二年後、旅人は大納言昇進の為に都に戻ります。そのときにもう一度、この鞆の浦へ立ち寄った際に、一人寂しく立派なむろの木を眺め、妻の大伴郎女(いらつめ)を想いこの歌を詠んだそうです。
 明治以後、鉄道の開通、汽船の就航等により「潮待ち」をする船もなくなりましたが、今日もなお当時の港の活況を察知し得る港湾施設がよく残っています。沖に突出する波止、常夜燈、雁木という階段状の船着場、港に面しての豪商や廻船問屋とその土蔵等、江戸時代の港町、鞆の繁栄ぶりを示しています。

 写真は医王寺からの鞆の港の眺望です。
医王寺医王寺(いおうじ)
 医王寺へ続く道はかなり細いので、少々迷いました。医王寺はかなりの高台にあり、急な石畳の坂道を登って行きます。登っていきながら振り返るたびに、鞆の浦の町が段々と眼下に広がっていきます。
 正式には桃林山慈眼院医王寺(とうりんざんじげんいんいおうじ)といい、平安時代の弘法大師の開基と伝えられる真言宗の寺院です。
 今回訪れた際は天気があまりよろしくなかったのですが、晴れた時には四国をも望むことができるそうです。
備後安国寺備後安国寺(あんこくじ)
 鞆の港より福山市街よりにあります。
 瑞雲山臨済宗(ずいうんざんりんざいしゅう)安国寺は、鎌倉時代の文永年間(1270年代)金宝寺として創建され、南北朝時代、足利尊氏により安国寺と改称されました。写真は釈迦堂正面で、釈迦堂は金宝寺の仏殿として建てられたものです。境内全域は県史跡に指定されており、釈迦堂と堂内の木造阿弥陀三尊像・木造法燈国師坐像などは国の重要文化財に指定されています。
お土産に。。
保命酒(600ml)1100円保命酒(ほうめいしゅ)
 もち米、麹米、焼酎が原料で、この中に16種類の薬味(高麗人参、菊花など)を入れ造られています。江戸時代初期から始まり、瀬戸内の港町として賑わっていた鞆の浦では、醸造業が栄えており、そこに漢方の知識が加わり保命酒ができました。仕込み時期は毎年4月で、新酒は11月にできるそうです。
入江豊三郎本店 鞆の浦では街のいたるところに『保命酒』の看板がかかげられてありますが、今回は対潮楼の向かいにある「入江豊三郎本店」で保命酒を選ぶ事にしました。

入江豊三郎本店
場所 福山市鞆町鞆600−1
電話 084−982−2013
十六味保命酒 ・ガラス瓶
1800ml・・・2,650円
900ml・・・1,500円
600ml・・・1,100円
300ml・・・700円
・狸徳利
200ml・・・1,100円
入江豊三郎本店 店内 店員さんが保命酒の解説をしてくださり、試飲もさせていただけました。
 かなり甘みの強いお酒です。あと、体がよくなる!!!と感じるような香りで、ストレートで飲むよりは何かで割っていただくほうが良いです。お酒の中に溶け込んだ薬味の成分が原酒に合まれるアルコール分によって吸収も早く、血液と共に身体のすみずみまで行き渡ります。効能として、寒い時期に体が温まり、夏場の夏バテ防止に良いそうです。
 写真を見てわかるように、いろいろな容器があり、目で見ても楽しいお土産になりそうでしょ?
 試食として、保命酒の飴をいただきました。ん〜!強いのど飴という感じです。体に効きそう・・・
虎焼 105円/個虎屋の虎焼
 創業380年の歴史ある虎屋本舗で作られています。あかしやのはちみつと新鮮な地鶏卵を使ってしっとりと焼き上げた生地に、程よい甘さのつぶあんをたっぷり挟み込んだ福山の銘菓です。大きさもお手ごろで、ついつい2つ3つペロッと食べちゃいそうです。和菓子好きのお方にはたまらない一品ですよ(≧∇≦)b
 ちなみに、虎模様のような焼き色をつけたどら焼きは、このお店が元祖だそうです。
お好み焼きそっくりなマロンケーキ(15cm)1575円虎屋のお好み焼きそっくりなマロンケーキ
広島ならではのケーキ、その名も「お好み焼きそっくりなマロンケーキ」です。

「お好み焼きそっくりなマロンケーキ」は広島風お好み焼きそっくりですが、関西風お好み焼きそっくりなケーキもありました!その名も「お好み焼きそっくりなチョコレートケーキ」。どちらにするか、本当に悩みましたが、ココは広島、ということでマロンケーキを購入しました。
そのほかにも、「たこ焼きにしか見えない」シュークリームで見た目はたこ焼き食べればシュークリム、などもあり、楽しい商品が陳列されていました。

忠実に再現されているので、パッケージを開け、お好み焼きから甘い香り(!?)をかぐまでは本当に広島風お好み焼きそのものです!

場所 虎屋 福山ロッツ店
福山市西町1−1−1
電話 084-991−5111
商品 虎焼・・・200円
お好み焼きそっくりなマロンケーキ(15cm)・・・1575円
さて、気になるお味ですが。。そばはマロンクリーム、ソースはチョコレート、卵の黄身はあんずでできていました。びっくりです!甘すぎず、クリームも滑らかで驚くほど美味しい♪喉越しよく、するすると食べてしまいますよ。
それにしても、このソースそっくりなチョコレートの色合いには驚きです。お勧め度満点です。